国立または私立大学を決めておこう

1、条件を挙げすぎるとイイ先生が来ない?

国立大学在学、楽しくて、優しい、真面目な、主席院生。 そんな理想はあります。 でも、そればかりを貫き通すととんでもないことになることがあります。 以前、無理難題な理想像を挙げ絶対この理想に当てはまる先生でなければいけないと依頼を受けたことがありました。 大変でした。

確かにそういう先生はいっぱいいるんです。 でもお子さんとの相性を考えるとなかなか気が進まず。 お母さまはこのタイプでなければ家庭教師をやめるとまでおっしゃったので理想の先生を派遣しました。 お母さまは大満足。 それと反比例してお子さんの成績はがた落ち。

当然気にはなっていました。 でもお母さまの理想は絶対。 どうにもなりませんでした。 結局受験間近に偏差値が足りずお母さまの意見を押しきって交代。 なんとか補欠で私立大学合格。

これは一番危険なパターンです。 理想と現実は違います。 私達は何百人ものお子さんに合う家庭教師を選抜してきた言わば選考のプロです。 国立大学の院生だからいいわけではないことを承知の上で選考をします。

そこに受験をする本人でない人の意見はただの思い込みでしかないのです。 (私が現役でないので言える真実です) 補欠ですれすれ合格したのはラッキー。 でも、ここで高校の勉強を熟知せず大学に入学するということは、お子さん自身がキャンパスライフで困難を強いられることを意味します。

案の定、合格して受験戦争から解放され遊んでいる友達を尻目に勉強せざるを得ませんでした。 春までの期間、地獄再来です。 可哀想の一言です。 一番愛し応援する親がお子さんを苦しめてはいけません! プロはプロのやり方を心得ています。

うちの子はこういう方向に進みたい。 と伝え、理想も話していただいて結構です。でも想いがガチガチになると、相性などの大切な部分まで行き届きません。 ある程度プロに任せてみてください。 それでもいい先生が現れない場合はセンターに相談しましょう。 その為にも受験間近で家庭教師学習を始めることはオススメできません。 何事にも余裕を持ちましょう。

2、先生を変えなければいけない時期

とてもいい先生で、家庭教師を始めて2年。中学生だったお子さんも高校生になり、すこしづつ受験を意識した勉強へとコマを進めていきます。 成長し、大人になっていく子供達を見るのはとても嬉しいことです。 私達の原動力なんですよ。 先生ともそりが合い、楽しく勉強もできてる。

でも先生を変えなければいけない時期は近づいています。 一番多いパターンは理系文系に分かれる高校生のタイミングです。 どんなにいい先生でも、文系の先生は高校生レベルの理数になると教えるのが難しくなります。 いいえ、ほぼ無理です。 専攻してきた科目自体が違いますからね。

理数には理数の考え方・捉え方が存在しそれを体が覚えていかなければ受験間際になって設問の観点が掴みにくくなってしまうからだそうです。 (と、経験のある家庭教師が言っていました) そして、公立出身の先生が私立の生徒を担当している場合もとても難しいです。 私立の問題は一捻りしてあるものが多く公立では勉強しない類いです。

そして公立出身の先生は、自分が勉強してきたスピードで教えようとするので、学校で遅れがちになってしまいます。 先生が悪いわけじゃないんです。 勉強の向く方向が少し変わるので、当たり前の時期なんです。 二人三脚で培ってきたものがあるのはわかります。 でも厳しいようですが、それらを捨てて成長しなければいけないタイミングもあるということです。どんなに楽しく勉強できても、学校の授業についていけなくなるようでは本末転倒。

家庭教師、お子さん、どちらもその時期はお互いに感じるようです。 親御さんがその時期を見きわめお子さんと相談し決断してください。 これもお子さんが成長した証です。 嬉しいことなんですよ。

3、週5日の勉強管理は親の仕事

一番多い家庭教師パターンは週1回。 1週間でわからなかったところをその1日で埋めながら進めるのが無難です。 『出来れば毎日!』なんていう親御さんもいらっしゃいます。 でもそれって逆効果を生む可能性があるんですよ。意外ですけどね。 一見、毎日見てもらえればそれに伴って点数も上がるような印象がありますがそうでもないんです。

『自立学習を学ぶ』と、いうのが家庭教師のセオリー。 毎日先生がきて教えてくれるから自分では何もしなくてもいいという考え方に片寄るパターンは後で取り返しのつかない癖へと変化していきます。 週1度のカテキョで埋めた部分を、休みを除いた残り5日の自主学習で伸ばすと捉えるとわかりやすいかもしれません。

定着してしまえばとてもリズムのいい勉強ができるようになりますが、それまでは四苦八苦。嫌になることも。 そこで協力してほしいのが親御さんです。 高校生くらいになったら別ですが、小・中学生に『自分で全てやりなさい!』と、いうのは酷な話です。 大人はこれまでの経験でその方法を理解していますが、お子さんは勉強方法を教えられたことはありません。

ここは大人が指揮をとり、導いてあげるべき。 まず、1週間の勉強計画表を作りましょう。 ムリをさせない程度に、宿題とは別に各教科少しずつ見直す表を作ります。 大人はこの"枠"だけを作ります。 それをコピーし、子供達に書き込ませます。 この時点から、自分のわからない部分を把握させるという自主学習はスタートしています。

子供たちが抱える勉強の悩み。1位『何がわからないか、わからない』 自分の不得意な箇所を把握できていませんし、そこをどう把握していいのか戸惑っています。把握したからといってどうしていいのかも不明。 救いの手を差しのべるのは親以外の何者でもないのです。

4、親子のコミュニケーションがなければ受かりません!

家庭教師センターに勤めていた頃、頻繁に親御さんからのご相談の電話をいただいていました。 その中で一番困るもの、それは『どうなっているのかわからない』と、いう相談。困るというのも "そっちの問題でしょ!"という意味ではありません。 問題は親御さんがお子さんの状況を把握できずに、右往左往していること。 これはコミュニケーション不足によって情報管理ができていない状態は危険です。

私はカテキョの先生達に授業の進め方などを指導する、言わばカテキョの先生でした。 そこでは先生達の勉強を見ながら、生徒さんについて色々話を聞きます。 勉強の進み具合から始まり、テストのミスポイント、家族とのコミュニケーションなど。 一貫して言えるのは、親御さんとのコミュニケーションが多いご家庭はとてもお子さん自身の精神も安定していて、成績がいいこと。

逆に、共働きの上にお母様が夜のお仕事をなさっていて全くと言っていいほどコミュニケーションのないご家庭がありました。 成績はまずまずでした。 でも精神面がとても不安定で受験当日会場に行けなかった子がいました。 これは極端な例ですが、コミュニケーションと勉強と精神はつながりがとても深いのは確かです。

思春期と言われる不安定な時期の大きな試練が受験です。 「カテキョどう?」「先生どんな感じ?」 と、色々聞いてあげるだけで改善点が見えてきたり、お子さん自身の苦手な分野がわかったりいます。

それらをセンターや先生と情報を共有することが、親のできる最大限の支え。 親御さんでしか聞けない部分でもあります。 受験戦争を一人で乗り越えられるほど子供達はタフではありません。 "一緒に合格する"覚悟で手を取り合い支えましょう。

5、目標は子供に描かせる

『あなたは〜大学に行きたいんでしょ?』 『あなたは医者になる子よ。』 と、子供の夢を決めつけてしまう親御さんは多いんですよ。この子喋らないからーとか言いながら、お子さんへの質問までも全てお話になる親御さん。(特にお母様多数…) 子供を育てる上で、親の夢や願いを子供に背負わせてはいけないと家庭教師センターの教育講義で習いました。 本当その通りだと思います。

その子にはその子の道があって、自分で進もうとする前に親が立ちふさがって全部やっちゃうんですから、お子さんの自尊心はズタズタです。 自分がいなきゃこの子は何もできないと、かわいい子に旅をさせていない状態。 夢でさえ邪魔しちゃう親。 どんどん増えている気がします。 モンスターペアレンツと呼ばれる由縁もこの過保護すぎる行動が生む気がします。 それでみんなが幸せなら問題はないのですが、お子さん自身はそれらを重荷に感じている子も少なくありません。

悩んでしまい、親の居ぬ間に電話してくる子さえいましたよ。 「僕はこの高校に行きたくないんだけど、全部お母さんが決めてしまった。 受験受けなかったらどうなるの?」と、いう相談も受けたことがあります。 完全に切羽詰まっている問いかけに私も答えようがなかったのを覚えています。 確かに、親が示してあげなければいけない道というのは多いですし、私自身それで助けらえたと感じることも昔を振り返ればあります。

でも、限度を越えると子供の逃げ道がなくなってしまうのが怖いんです。 「じゃあ子供の意見を丸飲みするの?」と、いうわけではなくコミュニケーションを大事に相談し合って欲しいんです。 家庭教師ごとき、口を出す場面じゃない気もしますが期待が膨らむが故に大切なことが見えなくなるご家庭を多く見てきたので、 参考までに心の持ち様をお話させていただきました。


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